腰痛の改善
腰痛の改善
現代人が抱える体の悩みの代表と言えば、ズバリ!腰痛でしょう。腰痛には2種類あり、1つは、背骨を構成する椎骨や椎間板に障害があって起こるもの(椎間板ヘルニアなど)。もう1つは、障害がないのに起こる、はっきりとした原因がないものです。
腰痛の多くは、老化や運動不足で腰を支える筋肉が弱くなったり、長時間のデスクワークや立ち仕事など、腰に負担のかかる動作や悪い姿勢が原因となっているようです。
では、どうすれば腰痛を改善できるのでしょうか。
背骨は横から見ると緩やかなS字カーブを描いています。このカーブが上半身の重みを支えて、振動や衝撃を吸収し、背骨に掛る負担を減らす構造となっています。しかし、色々な原因でS字カーブが保てなくなると、腰椎や背筋・腹筋などの筋肉に余計な負担がかかり痛みが生じ腰痛となるのです。
4つの腰痛の原因
1.悪い姿勢・動作
原因不明の腰痛の多くは姿勢の悪さによって起こると言われています。
寝転んで本を読んだり・・・
テーブルに肘をついたり・・・
足を組んだり・・・
そのような悪い姿勢や動作を続けているうちに、腰の筋肉の疲労や背骨が歪んでいき、痛みが発生しやすくなります。
2.運動不足や肥満・老化
運動不足や加齢によって背筋や腹筋などの背骨を支える筋力が衰えてくると、背骨に掛る負担が増えます。また、肥満の人は前に突き出たお腹の分、体の重心が前にずれるため、上半身がそり気味になり、腰に負担がかかって腰痛が生じやすくなります。
3.内臓疾患
実は、腰痛には別の病気が隠れている場合があります。背骨や関節の病気以外に、胃潰瘍やガン、泌尿器疾患や婦人病などが原因で起こる場合があります。しつこい腰痛が続く場合は病院に行きましょう。
4.ストレス
現代社会でのストレスは、腰痛の大きな原因です。年々ストレス性の腰痛を訴える人が増えているそうです。人間の体はストレスを受けると血行が悪くなり、筋肉の緊張が高まります。そのため、腰の筋肉や、腰とつながる肩・首の筋肉も緊張し、腰痛だけでなく、肩こり首こりにもつながります。
腰痛の改善
原因不明の腰痛の場合は、日常の姿勢や動作などに気を配ることにより腰痛を改善することができます。そこで、日常の動作で気を付けなければいけない点をご紹介いたしましょう。
1.起床
横向きになり、膝を曲げ、手と腕で上体を支えながら、頭が最後になるように起き上がりましょう。
2.洗顔
ヒザを軽く曲げ、ゆとりを持たせる。ヒザや大腿部を洗面台に付け体重を洗面台にかけるのもよい。
3.靴下や靴を履く
中腰や片足立ちではなく、椅子に座って履きましょう。
4.歩く
ヒザを伸ばし、つま先で地面をしっかりけりだし、かかとから着地しましょう。ヒザがいつも曲がっていたり足全体を地面につけて地面を蹴っていないのはよくありません。
5.バックを持って歩く
重いバッグをもって歩く際は体の中心にバッグの重さを寄せるように、脇に抱え込むような意識でバッグを持ちましょう。
6.椅子に座る
深く椅子に掛け、股関節と膝関節がほぼ直角になるようにして、アゴを引いて背筋を伸ばし、お腹を軽く引っ込める。
7.寝る
同じ姿勢のまま寝ると腰の一部分に負担がかかり続けるため腰痛がひどくなります。腰や腰とつながりのある首・肩にも負担がかからないように、できるだけエアウィーヴのような高反発の寝具を使い、寝返りを打ちやすくしましょう。