ホットヨガ後の「頭痛、吐き気、めまい」の原因と対処法

2016/04/10 2016/05/25

ホットヨガで頭痛・吐き気・めまいがする原因

ホットヨガ後に頭痛、吐き気、めまいがする時があります。大きな原因は、血流と水分不足、そして酸欠です。また、自律神経の調整が上手くいかない時に起こることがあります。

血流

ホットヨガをすると、普段より血流が良くなります。これはホットヨガのメリットでもあるのですが、血流が良くなることで、脳の中の血管が広がり、広がった血管が脳神経を刺激することで頭痛や吐き気、めまいが起こります。

水分不足

水分が不足すると、汗をかきづらくなるため、体に熱がこもります。知恵熱のような状態です。脳は非常に熱に弱いため、頭痛、吐き気、めまいが起こります。

酸欠

ホットヨガ中に呼吸が浅いと脳に充分に酸素が行き渡りません。

脳は全身の酸素の２０％以上を消費しています。その為、脳機能が上手く働かなくなり、頭痛、吐き気、めまいが起こります。

自律神経

人によって、そして体調によって、体が過敏に反応したり、体の調整機能が上手く働かず、頭痛、吐き気、めまいなどが起こったりします。

特に、不眠や疲れが溜まっている時、生理前などでホルモンバランスが崩れると自律神経の調整が上手くいかないことがあり、それが頭痛、吐き気、めまいに繋がります。

ホットヨガで頭痛・吐き気・めまいがする時の対策・対処法

続いては、ホットヨガで頭痛、吐き気、めまいを起こさないための対策・対処法をご紹介いたします。

血流

レッスン中とレッスン後の温度差がないようにしましょう。温度変化が急激に起こると血管の収縮が激しくなるため症状がひどくなりやすいです。

また、レッスン前の食事は2時間以上までに済ませるようにしてください。消化中は胃に血液が集中します。レッスン中に消化真っただ中となると胃と脳に血液を供給しなければならないため、血流の調整が上手くいかない感じがします。

水分不足

レッスン前、レッスン中、レッスン後に出来るだけ水分を摂るようにしましょう。

経験上、レッスン前に500ml。レッスン中に1000ml。レッスン後に1000mlをお勧めします。

水分と言っても、コーヒーや紅茶などのカフェインの入った飲物は利尿作用があり、水分を体から排出してしまいますので良くありません。お水または経口補水液を摂りましょう。お水の場合は少し、塩をなめると良いでしょう。

スポーツドリンクはそのままですと糖分などが多く、体液との濃度が合わずに水分不足を改善しにくいため良くありません。スポーツドリンクを飲む場合は、２倍以上の水で薄めると体液と同等になるので飲んでも大丈夫です（不味いと思えるほどに薄めて飲むのがベスト）。

酸欠

レッスン中はできるだけ呼吸に意識を置きましょう。ポーズに意識が向くため、呼吸が浅くなりがちです。

ホットヨガではスタジオを締め切っている中で大勢が身体を動かすため、酸素が薄くなることがあります。スタジオの大きさと人の数を見て、今日は酸素が不足しそうかどうか意識すると良いと思います。

また、つらくなる前に、チャイルドポーズなどで休憩し、それでもダメな場合は勇気をもってスタジオから退出しましょう。

自律神経

不眠や疲れが溜まっている時、生理前などでホルモンバランスが変化する時など、自律神経の調整が上手くいかないときは、ホットヨガはできるだけ控えましょう。

とはいえ、不眠の解消や自律神経を整えたいからホットヨガに通っている方もいると思います。その場合は、頭痛を抑えるためにアスピリンなどの市販薬に頼る方法もあります。

健康のためのホットヨガなのに、薬を飲むのは本末転倒な感じもしますが、市販薬のアスピリンや医師の処方でもらえるカロナールなどは比較的に副作用が少なく、常用してもあまり問題がないと言われているようですので、ホットヨガでのメリットと薬の副作用を天秤にかけて判断しましょう。（ただし、アスピリンアレルギーの方は飲まないでください。）

尚、ロキソニンやボルタレンは鎮痛効果は高いですが、胃を荒らして吐き気を助長してしまう場合がありますので注意しましょう。